お元気手帳:キャットフードラビリンス(2)

こ〜ゆ〜記事書いてて言うのもなんですが、フード選びには「結論」は無いんだと思います(;^-^A。

人間のご飯の安全性も危ういこの時代、ペットフードに100%の安全性を求めるのは、とうてい不可能なことなのかもしれません。完全手作りご飯は、かなり理想に“近い”ご飯だと個人的には考えますが、栄養面での過不足の不安や、現実問題そこまでの手間をかけられない場合も多いと思います。

あれが危ない、これが心配。そうは言っても、今日も子供達にご飯をあげないわけにはいかない。それならば、「ベスト」は無理でも、より「ベター」に近いものを。そして、少しでも「リスク回避」するための知恵が欲しい…。

ペットフードに対するハードルの高さは、当然、各家庭で違うだろうけど、そのハードルを、無意識のうちに低く設定しまわないよう、最低限の事を知った上で、パパママの意志を持って、「高さ」を決める必要があるんじゃないのかな…。

子供達の命を預かる者として。

〜原料表記のトリック〜

自分が毎日愛猫にあげているキャットフード。その原料は何か、全部把握してるママパパは、きっとそんなに多くはないと思います。

我が家には、常時3ニャン分の5〜6種類のカリカリが用意してありますが、私も、原料を全て列挙しろと言われたら、言えません(;^-^A。

でも、そのキャットフードが何からできているかは、とても大事なこと、基本中の基本ですよね。

「これはお肉系のフード」とか「これはお魚がメインのカリカリ」とか、そう答える方も多いかもしれません。だって、パッケージのコピー(宣伝文句)にそう書いてあるから。

原料を知るには、まずはパッケージに記載されている「原料」のところを見てください(※日本では原料の80%表示でOKなので、ここに記載されている原料が全てというわけでははありませんが、とりあえずの手がかりにはなります)。

本当に、そのフードは、「肉」あるいは「魚」がメインのフードでしたか。

原料は一番多い成分から記載することになっています。美味しそうなお肉の写真が付いているキャットフードの原料の一番目を見たら、意外や意外、穀物(米、玄米、大麦、小麦、全粒小麦、オートミールなど)やトウモロコシ(あるいはコーン、コーングルテン)だった、などということは珍しい事ではありません。

ですが、猫さんは「肉食動物」です。量と質の両面で高いたんぱく質の要求があり、それも、組織の成長・維持とエネルギーに必要なアミノ酸が、よりバランス良く含まれている「動物性たんぱく質(魚も含む)」を、メインの供給源とする必要があるのです。さらに、猫さんの体そのものも、植物性たんぱく質より、動物性たんぱく質を消化しやすいようにできています。

なのに、何故、穀物やコーンなどを主原料にしているキャットフードが多いのか。

答えは一つ。その方がコストが安いから。(※アレルギー対策のためにあえて動物性たんぱく質を制限しているフードは除く)

カリカリ(ドライフード)は、水分量が10%程度に加工されています。ということは、元の原料にはその10倍くらいの嵩があるということ。それだけの量のほとんどが、私達が食べているようなお肉やお魚だとしたら….子供達のフードの価格が、今の値段で済むわけがないのです。

・・・と、ここまでは「猫logy Life」で書いている内容とほとんど変わらないのですが、今回、さらに、メーカー側の「トリック」というものを知ってしまったので、ここでぼやいておきます(>▽<;;。

原料は多い順に記載する。それを知っている消費者も多くなってきました。で、しっかりパッケージの裏を確認したところ「鶏肉、粗挽き米、小麦粉、コーングルテン、粗挽き全粒粉、鶏脂肪、米糠、その他」と書かれている。ふむふむ、これは鶏肉がメインのいいご飯に違いないvv

ファイナルアンサー??….う、うん(・_・;)

ブー!!!!ハズレ(><)。

タネ明かし→粗挽き全粒粉と米糠は、どちらも「米」が原料(米グループ)。小麦粉と粗挽き全粒粉はどちらも「小麦」が原料(小麦グループ)。つまり、このフードに一番多く含まれている成分は、鶏肉以上に、「米グループ」もしくは「小麦グループ」の可能性が高いのです。

一見してそれを悟られないがために(お肉がメインのフードだと錯覚させる為に)、あえて植物性原料の表記を細かく分割して記載する

こんなトリックが存在すること、知ってましたか…( ̄▽ ̄;)。

ペットフードを作っている企業は、ママやパパが小さな子達をどんなに愛しているか、よく分かっているはず。なのに、こんな姑息なトリックで、勘違いさせてフードを買わせようとするなんて、なんだか悲しくなっちゃいます…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに、1年ほど前にアレルギー性のIBDを発症してしまったルナは、現在ドライフードは、アレルギー対策用2種類を食べています。

そのうち一つは療法食(療法食については、また後でとりあげるつもりです)。一番多い成分は「米」で二番目に「ダック」。もう一つのカリカリは、ナチュラルフードメーカーが出しているアレルギー対策用。こちらの一番の成分は「グリンピース」です。2番目に「ダック」

IBDを発症したばかりの時は、100%療法食でないと軟便になってしまったルナも、今は、半分ほどナチュラルフード(アレルギー用)を混ぜても大丈夫vv。見事なかりんとウンPです♪。

ルナのカリカリの主原料がお肉ではないこと、私達は把握した上で使っています。今は、アレルギー性の炎症を起こさせないことが、ルナの胃腸を守る一番の優先順位だと思うから。(いずれはもっと質の良いカリカリに切り替えていけると信じて)

その代わり、朝晩の手作りご飯タイムには、ルナがアレルギーを起こさない動物性タンパク質(鶏・牛・馬・豚など)を、日替わりであげています。

やむをえず、動物性たんぱく質がメインでないフードを選んだとしても、フードの原料を把握していれば、こんな風に不足分を(アレルゲンとならない食材の範囲で)フォローすることも可能です。

とりあえず、そのフードのメインの原料は何か。再度チェックしてみませんか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加