3つ目の記念日

今日7月20日は、わが家にとって大切な日。「桃の日」です。

6年前のあの日も、とても暑い1日だった….。

心配かけっこの桃は、しょっちゅう母達をハラハラさせながら病院に通ったけど、いつも必ず元気に戻ってきたよね。

けど、あの日だけは違った。

そして、私達姉妹にとって7月20日は、永久に忘れられない日になりました。

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今、わが家の子供達は、虹の橋チームが2ぴょん。そして、地上チームが1ぴょん3にゃん。

地上チームの子達には、「お誕生日」と「お迎え記念日」っていう大切な日があるけど、虹の橋チームの子達は、記念日がもうひとつ多い。それが、「桃の日」と「まりんの日」

愛する子供が虹の橋に渡った日を、最初、私達は、「別れの日」「悲しみの日」「嘆きの日」「絶望の日」としてしかとらえられなかった。

でも、決してそうじゃないって教えてくれたのは、他ならぬ、桃ちんだったね。

お通夜と称して、わが家で過ごした最期の二晩。桃は、冷たくなったはずの体にピンクの血色を甦らせ、その可愛いお耳は、再び桃色に染まった。

表情のなかった顔は、だんだんいたずらっ子の笑顔に変化していき、霊園に出発する朝には、観音様のようなおだやかな微笑みに変わっていた。

母達の目の前で見せつけられた奇跡。

桃がこれだけ鮮やかに伝えてくれた想いを、どうして悲しみで打ち消してしまうことができよう…。

とびきり気が強くて、とびきり優しい桃は、体が別のところに引っ越ししても、それまでと何も変わることなく、深い谷底に落ちかけていた母達を、力強く引き上げてくれた。

そう。桃は、お迎えしてからずっとそういう子だったよね。

ちょうど人生の一番どん底でもがいていた私としゃお母さんを、その小さな体で、物の見事にアッサリと幸せにしてしまったんだもの。

愛しい娘。奇跡の娘。気位の高いプリンセス。家族の心の痛みを敏感に感じ取って、包んでしまう、慈愛に満ちたお姫様。

子供達が虹の橋に渡る日は、決して「絶望の日」なんかじゃない。今度こそ永遠に一緒に居られるように、「再会を約束する日」なんだよね。

人間の80年の寿命からみたら、まるで一瞬とも思えるような彼らの時間。その大切な時間を私達に託して、一緒に生きてくれる子供達。

桃とまりんだけじゃない。虹の橋にいる全ての子供達の「3つめの記念日」は、精一杯家族を幸せにしたという証。あの子達の“勲章”なんだと思う…。

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今朝。いつものように桃とまりんに話しかけてる時、「桃ちん、今日は戻ってきたら??」って言ったら、桃の小さな箱がカタって鳴った。

「うん、帰るよ」って言ったのかな。それとも「いつも居るよ」って言ったのかな。

私達に、“幸せ”の本当の意味を教えてくれた、小さなうさぎさん。

桃、私達の娘になってくれて、本当に本当にありがとう…。

いつか、家族全員で遊べる日まで、まりんと一緒に、の〜んびり楽しく待っていてね。お母さん達、なるべく桃とまりんに心配かけないように頑張るから。

聞き飽きたかもしれないけど、何百回でも何千回でも何万回でも言っちゃうよ。

愛してるよ、桃。

ソマリらいふ.jp
永遠に、私達の最高のお姫様・・・
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