ペットフードの実態を知れば知るほど、じゃあいったい可愛い子供達に何を食べさせたらいいの〜っと、頭を抱え込んでしまいます…(*´д`*)
100%手作りご飯なら安心??(´∇`人)
・・・うんにゃ。我が子に必要な栄養素を、過不足無く与えてあげられるかどうかが不安です…orz
合成保存料無添加のナチュラルフードなら安心??(´∇`人)
・・・うんにゃ。原料そのものに残存する保存料の問題もあるし、酸化しやすいフードを劣化しないように管理保存するのは、そ〜と〜気をつかいます…orz
動物病院で売っているご飯なら安心だっ♪
・・・そんなことないっす!!!(><)。
たまに、「病気予防のために健康なうちから療法食をあげている」という話を聞きますが、療法食(処方食)は、すでに何か疾患がある子が、その治療のために、もしくは症状を軽減させるために食べるフードです。いわば、一定の目的のために最初から栄養を偏らせてあるフード。それを健康な子にあげたら…(以下略)。
病気の予防を考えるなら、良質な素材でできた栄養バランスの良いご飯と、ストレスのない生活で、その子自身の持つ「免疫力」を上げることが一番vv。
逆に、療法食でせっかくよい状態を維持できているのに、療法食の添加物が気になるから…と、急にナチュラルフードに切り替えるのも、どうかと思います。(ナチュラルフード信奉者の中には、極端に療法食を嫌う方もいますが、私はケースバイケースだと思います)
「一度療法食を食べ始めたら、一生それだけを食べなければいけない」というのも間違いです。獣医師の中には、「とりあえず療法食」「何がなんでも療法食」な先生も少なくないけれど(; ̄ー ̄A、必要な時には使い、病気が良くなったら、療法食を卒業できるかどうか、少しずつ様子を見る。でも、無理はしない。
それができるのは、いつもそばに居て子供達を見ていられるママ(パパ)だけ。
〜永遠のラビリンス〜
・・・結局、考えても考えても、考えても考えても、考えても考えても(くどい??(;^-^A)、理想のご飯なんてないんですよね。
100にゃんの猫ちゃんが居たら、そこには100通りのフード選びがあって、ママ・パパは、永遠にフード選びの迷宮の中で、我が子にぴったりのご飯を探し続けるんだと思います…。
迷宮を進む指針は、「ベストは無理でも、よりベターな物を選ぶ目」と、少しでも「リスク回避するための知恵」。
その為に必要な武器は、フードのことをよく「知る」こと。
少しずつではありますが、ここ日本においても、良い兆しも見られます。一つは、ペットフードの法制化(「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律案」)、そして、「ペットフード公正取引協議会」の会員企業に限っていえば、平成20年12月20日からは、使用している添加物が必要表示事項とされること。
が、これらの良い動きも、消費者である私達が不勉強ならば、本当の意味でのペットフードの改善にはならないでしょう。
「キャットフードドラビリンス(5)」で、ロ●ヤルカナンにBHA(発ガン性のある添加物)が入っていることを書きました。
子供達にロ●カナをあげているママさんパパさんを不安な気持ちにさせてしまったら、すみませんでした。ペコリ(o_ _)o))
ロ●ヤルカナンのキャットフードには多彩なラインがあるけれど、たいていの商品が猫さんの体に最適な高蛋白低脂肪、さらに配合されている繊維質の量が絶妙で、これでないとウンPが安定しないっていう猫さんは、少なくないと思います。
実際、わが家でもラピのお腹に合うからと、長く使っていた時期がありましたし、ナチュラルフードジプシーを続けたママ達が、最後には、一番我が子の体調が安定するからと、不本意ながらロ●カナに戻ったとゆ〜話も良く聞くところです(;^-^A。
ただ、合成保存料の善し悪し、ナチュラルフードの善し悪しを分かった上で、“あえて”そのフードを選んでいるのと、「なんとなく良さそうだから」「ショップで勧められたから」「値段が手頃だから」と、闇雲に選んでいるのとでは、私は違うと思うんです。
個人的には、ロ●ヤルカナン社が、BHAの安全性にそれだけ絶対の自信があるのなら、堂々と「品質維持のために少量のBHAを使っています」と明記すればいいのになぁ〜と思うんですけどね(実際、ビル●ャックのように宣言してるメーカーもあるんだし)。
現状では、そのフードの事をしっかり知ろうと思ったら、まだまだママパパの側から積極的に調べるしか、手だてがないのかもしれません。
ロ●カナに限らず、どんなご飯にしてもそうですが、原材料や添加物の有無をしっかり調べ、評判を拾い集め、子供達の体質もふまえた上で選んだフードならば、手作りであろうと、ナチュラルフードであろうと、添加物を使ったフードであろうと、安価なフードであろうと、かまわないと思います。
それが、ママパパが「全力で」選んだフードならば…。
怖いのは、知る「努力」をせずに、メーカーの作ったイメージに踊らされ、知らず知らずにフード選びのハードルを下げてしまうこと。
子供達が何らかの疾患にかかった時、はじめてそのフードのマイナス面を知って、「もしかして、自分があげていたフードが悪かったんじゃ;;;」と後悔するのは、とても辛いものです。
「いつだって、フード選びには最善を尽くしてきた。」
永遠に抜け出せない迷宮であっても、せめて、胸を張ってそう言えるお母さんでいたいな…。
大切な大切な、この子達のために。
(「キャットフードラビリンス」は、とりあえず今回で終えたいと思います。毎回、嫌がらせのようにダラダラした長い文章を読んでくださった皆さま、本当にありがとうございましたm(_ _)m)
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【MEMO】
*多くのペットフードには、人間の食肉としては廃棄物扱いの、最低レベルの肉が使われている。(病気で死んだ家畜の内臓・糞尿・腫瘍なども含む)
*多くのペットフードには、レンダリングされた動物性脂肪・肉骨粉が使われている。(レンダリングの原料は殺処分された犬猫の死体、廃棄肉と包装資材、家畜の内臓糞尿など。なお、殺処分に使われた薬物も残留する)
*日本では、メーカーは原料の全てを記載する義務はない(80%表記でOK)。ペットフードは「食品」扱いではなく「物品」。残り20%にどんな危険な物が入っていようと販売できる。
*原料表記を細かく分けることよって、実は植物性たんぱく質がメインのフードを、動物性たんぱく質の方が多いように見せかけるメーカーもある。
*多くのペットフードには、発ガン性がある合成保存料(合成添加物)が、使われている。そのほとんどが、人間の食用に用いることを禁止されている添加物である。また、複数の合成保存料(添加物)を使用しているフードは、さらに毒性が強まる。
*合成保存料(合成添加物)は、ただ単にガンの発症率をあげるだけではなく、ペットのアレルギー、肝臓疾患、腎臓疾患、消化器疾患などを引き起こす原因となる。
*合成保存料を使用していないナチュラルフードは、良好な保存状態を維持できるよう、徹底管理されなければ、かえって質の悪いフードへと劣化してしまう。酸化したフードやフードに生えるカビの毒性は、合成保存料よりもさらに危険とされる。
*輸入フードを安価に販売している「並行輸入」品は、輸送時の保存状態が劣悪な場合が多く、フード変質の危険性がある。「正規品」を購入するのが安全。
*多くのメーカーが、ペットフード開発のために残酷な動物実験をしている。消費者は、そういうメーカーに直接問い合わせをしたり、そこのフードを買わなかったりすることで、動物実験に反対の意思表示ができる。
*リスク回避の方法あれこれ
・1つの銘柄の商品のみを、ずっと与え続けない
・あまり大量に買いだめをしない(=ロットを分散するという危機回避)
・なるべく小袋のパッケージを購入する(=開封後の酸化ダメージを少なくする)
・事前に、そして常に情報収集すること
・信頼できるショップから「正規品」を購入すること
・保存管理を徹底すること
・子供達の健康状態をよくみること(ウンP、元気、食欲、毛づや、目の輝きなど)
※キャットフードラビリンス(7)では書きそびれてしまいましたが、泌尿器系がデリケートな子は、フードひとつで、ちっこの調子が良くなったり悪くなったりすることもあります。フードを変えたら、飲水量や尿量の変化・ちっこのpHなども注意してみてください。
*フードの保存法の一例
・開封したらすぐに、密閉保存ビニール袋(ジップ●ックなど)に少量ずつ小分けにし、乾燥剤を入れ、なるべく空気を抜いた状態で冷蔵保存。(野菜室が安定している)
・市販の密封パック機を使う。
・毎日使う分は、そのうちの1袋分を、ガラスor陶器の密閉容器などに移しかえて使う。(プラスティック容器はNG)
・使用済みのジップ●ックにはフードの油がついているので使い捨て。(再利用する時は、よく洗って乾かしてから)
・密閉容器もフードの油が付くので、新しい小分けパックを入れる都度、きれいに洗う。
・開封したフードは、冷蔵保存した分も含め、1ヶ月程度で使い切る。
・未開封のフードは、原則的には消費期限までの品質が保証されるが、保存は涼しく湿気の少ない場所で。(特に梅雨時〜夏は注意)