今から6年前の2003年9月10日。愛知県のどこかで、小さな命が生まれました。
その子は、生後50日足らずでママにゃんや兄弟達のもとを離れ、世田谷のペットショップにやってきました。
初めての環境に、彼の胸はドキドキ。「これからボクちんはどうなるんだろう…」
彼を見たショップのお姉さんは、こう言いました。「このあいだルディのソマリがお店に入ったら電話をくださいっていうお客様がいたけど、こんなに可愛い子だもの。カラーはレッドだけど、一度声をかけてみよう」
そうして、りんしゃお家の電話が鳴り、出逢いの物語は始まりました。
りんしゃお姉妹は、彼に出会った瞬間、「母」になりました。それまで何度もソマリの子猫を見に行っては、心を決められずにトボトボと帰宅した事も、ただただこの子に出逢うためだったのだと知りました。
すぐにでも親子水入らずの生活がはじめられると喜んでいた母達でしたが、彼が軟便王子だったために、2週間もショップに足止めをくってしまい、その間、往復2時間をかけて母達は我が子に会いに通いました。彼に一刻も早く会いたくて、駅からの坂道を走って行ったことも、今ではいい思い出です。
王子との生活がスタートしてからは、新米母達は、小さな暴れん坊に、ものの見事にふりまわされる日々。育児ノイローゼになりかけながらも、一つずつ階段を上がって行き、悩んだ分だけ、困った分だけ、親子の絆は確実に強くなって行きました。
なかなか治らない王子の軟便の原因が、血液検査でわかった時、母達はこの子の命は絶対に守りぬくと神様に誓いました。でも、そのことで、1日1日をなんでもなく過ごせることの有り難さを知りました。新米猫ママに与えられた試練は、かえって王子との日々を、かけがえのない煌めきの日々に変えてくれたのです。
そんなことを知ってか知らずか、王子は毎日のびのびと元気丸にすごし、母達が心配したオトニャ手術もがっつりと乗り越えてくれました。当時の主治医先生が言ってくれたね。「この子には強い目の輝きがある。絶対に大丈夫ですよ」
その言葉の通り、その後王子は、小さい頃からずっと抱えて来た敵を撃退し、ついにかりんと王子へと成長しました。母達は、どれほど嬉しかったか….。
暴れん坊で甘えん坊で、頭がよくて、心が深くて、気が強くて、でも優しくて、そんなキミと過ごす日々が、私達の宝物。初めて迎えた猫さんがキミだったから、母ちゃん達は、こてこてのソマラーになりました。
可愛い妹たちが増え、うさ兄ちゃんとも仲良く遊べる、とてもとても幸せな毎日。それも、6年前の今日、キミがこの世に命を授かったからこそ。
ぴーちゃん、生まれて来てくれて本当にありがとう…!!!!
これからは、ゆっくりゆっくり時を重ねていってね。
これからも、ずっとずっと母ちゃん達のそばにいてね。
ラピに巡り会えて、母ちゃん達は本当に幸せだよっ!!!!
らぴ:「よせやぃ。照れるぢゃん」
※プチアルバムが昨年の使い回しなのはスルーで( ̄b ̄) シーッ!!