らぴ:「オイラの過去をあばくニャよ」
先日の「やっぱり猫面人☆」の日記にいただいたコメントのお返事を書いていた時、ふと、考えた。そ〜いえば、ラピっていつから猫面人になったんだろう…。迎えた時は、たしかに「猫」だったのに…(;^◇^A。
ショップに居た時から軟便小僧だったラピは、ウチに来てからも、日に5〜6回のユルPを繰り返す、目が放せない子だった。その後の検査で、猫コロナウイルス抗体価がMAXだということも判明した。
“猫コロナウイルス”が突然変異を起こせば、難治の病“FIPウイルス”になる。
私達にとって、初めて迎えた猫ちゃんとの生活は、可愛くて可愛くてたまらない嬉しさと同時に、FIP発症のリスクからこの子を守り抜くという使命を抱えたものだった。
まぁ、猫コロナウイルスについていろいろ勉強した今となっては、いくらユルP症状があるといっても、体重の伸びもすこぶる順調で、食欲旺盛な暴れん坊だったちびラピの抗体価に、あれほど神経質になる必要は無かったと思うのだけど…(;^-^A。
ただ、ショップで出逢った瞬間から「ママ」の心になってしまった私達にとって、ラピは、それこそ命がけで守りたい存在だったことは事実だ。
姉妹でとことん話し合って、私達は、「ラピのユルPを治し抗体価を下げるプロジェクト」を発足(笑)。私は会社を辞め、ラピの通院や食事管理を担当、バリバリの働きマン??だったしゃお姉も、海外出張を断り、残業の少ない部署に配置換えしてもらった。
当然わが家の収入は激減し、ラピの治療のために貯金も使いつくした。端から見たら、アホと言われるかもしれない。私達がここまでラピべったりに世話をやかなくても、もともとしっかりした体力を持っていたラピの抗体価は、自然と下がったかもしれない。
でも、私達は、ラピに万が一のことがあった時、ああしていればこうしていればって、後悔する事だけはいやだった。(その1年前に、大切な長女、桃を喪っているから)
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それからほぼ1年。本ニャンの頑張りで、抗体価も下がり、ラピは立派な「かりんと職人」に成長してくれた。
脱ユルPプロジェクトを立ち上げた時、姉妹で決めた約束事は、「どんなにユルPが続いても、検査結果が期待通りのものじゃなくても、絶対にラピの前で不安な顔は見せない。いつも笑顔でいること」。それを守り通したことで、母達も、少し強くなったよね。
でも、ラピにとって、一番心が成長する幼猫の時期を、心の中で命の危機を感じながら、密に接していた母達と過ごしたことは、ある意味、“特別な環境”だったのかも…。それでラピには、普通の子猫以上の「心のひだ」が刻まれてしまったのかな。
母達の会話を一緒に聞き、母達の一挙手一投足を観察し、母達が着る服の種類やメイクの濃さ(笑)で、どこに出かけるのか、何時間くらいで帰ってくるのかを推測するラピ。どちらかの母が「外出モード」の時は、ず〜〜〜〜っとソワソワと不安そうな顔をしながら、仕度をする母ちゃんにくっついている。
うさ部屋で、りゅう兄ちゃんとまりん兄ちゃんを遊ばせてる時も、近づくとあぶないからと部屋のドアを閉めてアイロンがけしてる時も、お風呂に入っている時も、トイレに入っている時も、とにかく母ちゃん達が何をしているか知りたくて仕方ない。
当時、主治医からも言われてしまった。「ラピくんは、分離不安ですね」(その時の日記は、こちら→2005/1/6「分離不安」)
そして、ラピが「分離不安」になってしまったのは、私達の育て方によるものであり、ラピが精神的にもっとのびのびと暮らせるようになる為には、母達が変わらないとダメだと、先生から諭された…orz。
結局、「分離不安」は母ちゃん達の方だったんだよね(*´д`*)。
お迎えした日から、ラピのそばには、24時間必ずといっていいほど、どちらかの母ちゃんが一緒に居た。にゃんこを擬人化して接するのは、本ニャンにとってもよくないことと知りつつ、母ちゃん達は、ラピを完全に人間の子供として扱い、話しかけていた。
生来の気の強さも持っているラピは、「神経質な子」にこそならなかったけど、ちょっと(かなり??)「偏屈な子」に成長してしまったね..。
ごめんよぉ、ラピくん(ノω・、)。
あまりにも密になりすぎた、ラピと母達の関係を、もっとのびのびした愛情に変化させたい。自分のことを人間だと思ってるラピに、猫さん同士の世界を作ってあげたい。
その思いは、自然と「ラピに妹ニャンをお迎えしようプロジェクト」となり、約4ヶ月後(ラピくん1歳7ヶ月の時)。わが家に運命の妹ニャン、ルナがやってきた(*^-^*)。
らぴ:「母ちゃん、ひとのこと“偏屈”ゆ〜な」
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ルナとの暮らしの中で、ラピは猫さんとの接し方を学び、ラピの世界は大きく広がった。そのことが、ラピの心を豊かにし、体もますます健康にしてくれた気がする。
とっても明るくて健康優良児のルナは、母ちゃん達にも健全な愛情を教えてくれた。最初に迎えたラピが、ルナのような健康子猫だったなら、母ちゃん達の生き方もまた別のものになっていたかもしれないね。(もちろん、この生き方を後悔はしてないけどvv)
よく、「猫は本来単独行動だから、多頭飼いはストレスでしかない」と言う人がいるけど、少なくともわが家に関しては、ある意味、多頭ニャン生活で救われた。
もちろん多頭生活が、にゃんこにとってストレスゼロだと言ってるわけじゃない。でも、人間と暮らすことだって、完全室内で暮らすことだって、もともとストレスゼロじゃないわけで…(;^-^A。
ただただ、私達には、今の子供達の顔を見ていると、この家族の多い生活が、とても楽しそうにしか見えないっていうだけ。
ラピは、今でも、心の中は一番の甘えっ子。でも、お兄ちゃんとして、気丈にふるまったり、不安をある程度自分でコントロールすることも身に付いた。さすがにハンパない日本語読解力を持つ「猫面人」ぶりは、“昔取った杵柄”ってとこだけど??(笑)。
ルナとルキア、ふたりの妹達も、心の豊かな優しい子、家族の絆を大事にする子達に育ってくれている(*´∇`*)。
ただ☆
実は、母ちゃん達は気づき始めている….。
最近、ルナも立派な「猫面人」になりつつあることを..!!
(>ω<ノ)ノヒョエーーーーーー
るな:「アタチがなんでちゅってぇ〜〜〜〜」
ラピくんが偏屈な猫面人なら、ルナっちは明るい猫面人だわ(>▽<;;
らぴ:「母ちゃんはまだ知らない。
オイラ達が猫面人じゃなく、実は母ちゃんが人面猫だってことを」
※猫コロナウイルスは、ほとんど全ての猫さんが体内に保有しているといわれるウイルスです。猫コロナウイルス抗体価検査で「陰性」(100以下)ならば安全圏とされますが、抗体価が高いからといって、イコールFIP(猫伝染性腹膜炎)発症ではありません。また、猫さんの軟便の原因は多様にあり、必ずしも猫コロナウイルスが原因とは限りません。 よろしかったら、是非こちらもご覧ください
>>「猫logy Life【愛猫のためのお元気手帳】」 猫コロナウイルスについて