眠れない夜、二晩目が明けた。現状、流動食を1回に少量ずつしか与えられない状態なので、先生が深夜に又一度強制給仕をしてくださり、その後3時頃と5時頃に様子を見てくださるとのこと。もし、その時に容態が悪くなっていれば、当然すぐに電話が入ることになっているので、緊急連絡がなかったことに、とにかく胸を撫で下ろす。
朝のお電話では、まりんの状態は安定していて、じゅうぶん手術に臨めるとのこと。手術は午前と午後の診療時間の中休みに行われるので、午前中、母二人で(ラピも一緒に)面会に行く事に。先にラピの注射と診察を終えて、その後、みんなでまりんの面会に。
まりんは、昨日の面会時よりさらに元気そうな様子で、点滴を付けたまま、二人の母の顔を交互に見ている。名前を呼んでナデナデしてたら、最初は気持ち良さそうにしていたけど、そのうちお尻を向けちゃった( ̄▽ ̄;)。先生曰く、“まりんちゃん、元気が出て来たので、レントゲンを撮られたり、処置の為にいちいち体を触られたりするのが面白くなくって、ちょっとふてくされてるみたいです;;”とのこと。
ふと振り返ったら、母達がまりんに首っ引きで話かけてた間、先生、ラピのキャリーの蓋を開けて、ラピをなでなでしてくれてたんだね~。子供達から好かれるわけだな~って思っちゃった。
昨日、説明を受けた時より、先生の表情が明るいので、そこからもまりんの体調が良好なのが見て取れた。あとは、先生とまりんの体力を信じて、手術に臨むのみ!!!。
その後母Aはラピと一緒に帰宅。ウチからは、タクシーさえつかまれば10分足らずの病院だけど、万が一に備え、母Bは病院のすぐ近くの喫茶店で待機。麻酔を導入してから、覚めるまでの所要時間は、約1時間とのこと。午後2時ちょっと前、母Bの携帯に手術開始の電話が入り、母Bから自宅待機の母Aと桃、りゅう、ラピにそのことが伝えられる。さあ、この1時間は家族力を合わせて、まりんの勝利を祈ろう!!!!。
胃が焼けるような1時間が過ぎ、予定通り3時ちょっと前、手術終了の電話。まだ、完全に麻酔から覚めきってないが、面会は可能だということで、近くで待機していた母Bが面会に。手術台の上のまりんは、ようやく目が覚めてきたところで、少しもぞもぞと動きを見せていた。先生から、“術後すぐに自分から動こうとする子は、麻酔からの回復が良好”だという説明を受ける母B。取り出された毛玉は、ビックリする程の量で、圧縮した綿菓子が小皿の上に山盛りに乗っているような感じだったとか;;;。そして、開腹して分かったことは、その毛玉の先端が固くとがって腸に入りかけていて、多分内科的治療を続けていたら、危険だったとのこと。手術を決断して本当に良かったという想いが、こみあげる。先生はじめ、立ち会ってくださった全てのスタッフにお礼を言って、一旦病院を後にする母B。
5時半に母二人で面会に行った時には、まりんはお座りした状態で、顔つきもしっかりしていた。先生のお話では、麻酔の影響による危険はもうほとんど考えなくてよいとのこと。ただ、今夜から明日の午前中までは、点滴でしか栄養補給できないことで、体力消耗の心配。それから、うさぎさんの場合、ペインコントロールをしてあげないとショック症状に陥ることがあるので、それを防ぐ薬を点滴に入れてあるけれど、稀にそれでもショック状態になってしまう子もいるというリスクがある点、説明を受ける。
さらに、明日の午前中からは、流動食をスタートさせるが(うさぎさんの場合、長く腸を動かさないでいるのは致命的なのだ;;)、そうなってくると腹膜炎を起こす危険性もゼロではないとのこと。うさぎという、捕食動物の命のもろさをじゅうぶん分かっている先生だけに、リスクに関する説明は、いつもシビアだ。でも、だからこそ、信頼できるんだけど。
今、まりんは、最大の難関“手術”と麻酔のリスクを乗り越えた。そして、今夜は、体力とペインコントロールという山を乗り越え、明日からは、流動食をとってもきちんと消化できるかどうか、腹膜炎などの合併症を起こさないかという山が待っている。
まだまだ、母達は気を抜く事はできない。
でも、今は、手術を乗り越えたまりんを、心から労ってやりたい。まりん、よく頑張ったね!!!!!
そして、見守ってくれた桃に、一緒に祈ってくれたりゅうとラピに、ありがとうねって。
先生、本当にありがとうございました。
病院スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
BBS、ブログ、メールで励ましてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
本当に、本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!!!!!。