突然ですが、次の二つの文章を比べてみてください。
「彼女は口は悪いけど、優しい心の持ち主なんだよ」
「彼女は優しい心の持ち主だけど、口が悪いんだよね」
同じことを言ってるのに、“彼女”の印象、全然違って聞こえませんか(;^-^A。物は言い様で、いくらでもそのイメージを変えてしまいます。
今回のテーマは、「合成保存料」
最初に、結論から言ってしまうと、ほとんどのキャットフードには、人間の食品には添加が認められてないような危険な合成保存料や、発ガン性のある合成保存料が数多く使われています。
当然のことながら、そんな恐ろしい物質が入ったフードを、我が子に食べさせたくはありません。
でも、メーカー側は言います。「ペットに安全な範囲の合成保存料を入れたフードの方が、合成保存料を入れずに酸化してしまったフードより害が少ない」のだと。
「このフード発ガン性のある合成保存料を使ってはいますが、酸化しにくいんです」
「このフード、酸化しにくいけど、発ガン性のある合成保存料が入っています」
どちらにとらえるかは、ママパパの心ひとつです。
〜合成保存料って何〜
今、あなたが愛猫にあげているフードは「合成保存料」入りのフードでしょうか。
そう聞かれて、とまどうママパパは少なくないと思います。
「う〜ん、今まで意識したことなかったけど…。そうだ、こ〜ゆ〜時は原料表記をガン見すればいいんだ!!。良かった、合成保存料って書いてない(´▽`) ホッ」
違〜う((-ω-。)(。-ω-))フルフル
原料は、日本では80%表示でいいのです。つまり、残り20%は、正体不明。合成保存料をたっぷり使っているフードでも、そんなことを明らかにしなくてはならない義務は、何もないのです。
恐ろしいことに、「合成保存料無添加」「合成添加物は使用していません」などと明記してあっても、それは「この80%の原料中に関しては」という言葉が隠されていて、実は、全体としては合成保存料を使っていた。などというケースも珍しくないようです(><)。
一握りのナチュラルフードくらいしか、合成保存料を使っていないフードはないものと思ってください。(ナチュラルフードについては、次の記事で詳しく取り上げます)
では、具体的に合成保存料・合成添加物とはどのようなものなのか。
「猫logy Life」【フードの原材料と保存料】にも掲載していますが、今回、さらに危険性が詳しく解説されている頁を見つけたので、そちらを抜粋させていただきます。
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※BHA※(ブチルヒドロキシアニソール)E320と表記される場合もある
ガソリンの酸化防止として使われていたもので、急性毒性が強く、発ガン性の危険が高い。油脂の酸化防止剤に使用する以外は、人の食品には使用禁止となっている。
名古屋市立医大でラットの発ガン試験では、BHA無投与のオス・メスとも全く発ガンしなかったのに対して、BHAを与えていた方には前胃に腫瘍が発生、扁平上皮癌、前癌症状である乳頭腫などができたのを含めると、オスは100%、メスは96〜98%に及んだ。
※BHT※(ブチルヒドロキシトルエン)E321と表記される場合もある
石油抗酸化防止として用いられたのが始まりの酸化防止剤で、主原料はクレゾール(原料はコールタール=発ガン物質)とイソブレチン(麻薬作用がある=麻薬剤)。発癌性の疑いあり。
脂肪組織に蓄積する傾向があり、食餌内容に油分が多くなればなるほど毒性を増強させ、他の物質と協力しても毒性を高める。油脂の酸化防止剤に使用。
急性毒性、慢性毒性、特殊毒性とがあり、急性症状としてケイレン、失神、肺水腫、腎臓病、貧血、中枢神経の重い障害。特殊毒性のテストでは、ラットの食餌に10%のラード、BHT0.1%を添付すると交配により得られた新生仔に無眼球症がみられた。人間の食品の場合BHTには使用基準量が定められているが、他の薬品と併用された場合の相乗毒性の試験は全然行われていない。
※エトキシキン※
日本で人の食品添加物として使用されたことがない。ゴムの固定剤として開発された薬剤で除草剤、殺虫剤、化学兵器(いわゆる枯れ葉剤)として利用され非常に毒性の高いもの。
農薬としての使用も禁止された、ダイオキシン系の最強の発ガン性物質。毒性は生存している個体にはガンやアレルギーとして現れ、繁殖の際の胎児には奇形として影響する。
※アフラキトシン※
防カビ剤として天然物で最も強力な物質。
※硝酸ナトリウム※
発色剤として使用されている。強力な発ガン性物質でニトロソアミンとして知られている。
※硝酸カリウム※
保存料との相乗毒性で発ガン性物質ができる。
※プロピレングリコール※
甘味成分及び保存料として使用されている。有害な化学物質で、不凍液も同じ物質で作られている。腸閉塞や癌性の腸障害などの消化器官の問題となる。
※トコフェロール※
天然のものはビタミンEを含み、ビタミンCとあわせると酸化防止剤効果がある。合成のものは発ガン性、下痢、消化不良をおこす。
※赤色2、3、40、102、104-106号※
着色料として使用されている。発ガン性の可能性がある。
※黄色4、5号、青色1、2号※
保存料との相乗毒性で発ガン性物質ができる。
青色1、2号はパルボ、コロナなど犬に致命的なウイルスに対する敏感性を高め、猫にはFIP、白血病ウイルスへの敏感性を高める。
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冒頭にも書きましたが、メーカー側は「使用しているこれらの添加物は微量であり、安全性に問題はない」と主張します。
でも、投与の量によっては、肝臓や腎臓に負担をかけ、アレルギーや発癌の要因になることが実際に証明されているわけです。メーカーが判断した「安全量」を鵜呑みにして、大切な我が子の命をそんなに簡単に、メーカーに預けていいんでしょうか。
危険だからこそ、人間の食品への添加が禁止されている化学物質を、人間より遙かに小さな臓器をもつこの子達に、そんなに楽観的に食べさせていいんでしょうか。
上に書いたそれぞれの合成保存料の毒性は、単独使用された場合です。それらが2種類3種類と複合されて使用された時は、毒性は、さらに跳ね上がります。
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我が子にあげているフードにどのような保存料が使われているかは、簡単に調べる手段があります。
そのフードの原産国が欧米なら、本社のサイトをチェックしてみてください。原材料が全て(100%)記載されていると思います。
あるいは、日本の販売元(フードに記載されている)に電話をかけて聞いてみると、意外とあっさり教えてくれちゃいます。愛用者の多いペットフード「ロイヤル●ナン」が、BHAを使っているという話は、あまりにも有名ですが、実際電話で問いあわせた時も、ハッキリ答えてくれました(;^-^A。(※ロイヤル●ナンを全否定するつもりはありません。そのことについては、また後の記事で)
よく、フードを酸化させないための合成保存料は「必要悪」だと言う意見があります。
たしかに、酸化したフードの毒性は、とても強いものです。だから当然、酸化防止は必要です。でも、なぜ多くのメーカーは、天然の成分を使って酸化防止せず、有害な合成保存料を使うのでしょう。
答えは、合成保存料の方が安価だから(前出のロイヤル●ナンさんも、「天然の保存料にしたら値段が倍になってしまう」と仰ってました(>▽<;; )。そして、合成保存料の方がフードを長持ちさせることができ、賞味期限もうんと長く延ばせるから。(売れ残りを減らせる)
他に選択肢があるのに、あえて有害な物を使うのが、本当に「必要悪」なのかなぁ。私には「利潤の追求」にしか思えません。
そこでもう一度。
「このフード発ガン性のある合成保存料を使ってはいますが、酸化しにくいんです」
「このフード、酸化しにくいけど、発ガン性のある合成保存料が入っています」
どんな風に聞こえるかは、ママパパの心ひとつです。
※合成保存料関連の問題は奥が深いので、次に続きます。