激しい換毛期に入っても、朝晩のブラッシングケアとミヤリサン(お腹をサポートする善玉菌のお薬)で、絶好調を保っていた、まりん。
でも、う~さんの不調は、突然にやってくる。
夜9時。夕ご飯のペレットの時間。いつも通り“早く~”催促のガジガジ。そして、いつも通り一気に完食。
夜11時。これまたいつも通り、時々牧草を食べながら、運動場で遊んでる。
夜12時。お野菜の時間。いつも通り、野菜数種の盛り合わせを、うさ部屋に持って行ってみると….そこには、いつも通りじゃないまりんが居た。
わらの座布団に伏せているそのポーズが、なんとなく不自然だ。見た瞬間、悪い予感がした。案の定、いつもだったら飛びついてくる野菜にも、見向きもしない。
いつもと変わらず元気にしているりゅうに、野菜をあげた後、母二人は、う~さんチームと猫さんチームに別れ、それぞのケアを。
野菜を口にしなかったばかりでなく、時間の経過と共に、まりんの不調度は増していく。耳の血色が悪く、いつもならピンクの耳の内側が真っ白に…。胃に物が停滞しているのか、気持ち悪そうに何度も体勢を買えている。
時間は、深夜の12時半を回ってる;;。今からでは、主治医に連絡を取るのは難しいだろう。
この後の状態によっては、一応リストアップしている24時間態勢の病院へ向かうことも、考えておかなくては。(かなり遠方なので、できれば避けたいところ)
とにかく、今の母達に出来ること。うさ部屋の室温を上げ、以前東京の主治医に指導していただいたように、血行をよくするマッサージ。温めた母の両手でまりんを包み込み、お腹を中心に、優しく優しくなでなで。
まりんの様子、あまり変わらない….。
それから、また1時間置いて、温めマッサージ。
マッサージをしていない時間帯は、ずっと不自然な寝姿のまりん。時々ふるえがきたり、小さく歯ぎしりをしたり、その様子は、とても快方に向かってるとは思えず、まっ白なお耳や、体温の下がった体に、桃の時のトラウマが重なる….。最悪の事態が心の中にわきあがっては、慌てて打ち消す。その繰り返し。
こんなに苦しい時間って、あるだろうか….。
かかったことのない遠方の病院に行くよりは、うさぎさんに詳しい主治医のもとに、朝一番で駆け込みたい。それまで何としても、まりんの体温を、このままずるずると下げてしまうようなことがあってはならない。
冬にお世話になったヒーターを物置の一番奥にしまってしまったので、使い捨てカイロをタオルにくるんで、簡易ヒーターを作る。1時間ごとに、母が交替しての温めマッサージ。
ねこ部屋では、母達の様子から兄の異変を感じ取ったのか、心配そうなラピルナが、寝付けずにうろうろ;;;;。時々、兄ちゃんを見に行きたいって、ウニャウニャ鳴き声をあげるラピ。不安そうにじっと母を見つめるルナ。子供達の優しい気持ちに、涙が出そうになる。
ごめんよ~、君たちに心配かけて。兄ちゃん、絶対よくなるから。
どんなに不調の子のことが心配でも、他の子達の気持ちを、乱しちゃいけないよね。必死で笑顔を作る、母達。
そして、朝4時。4度目のマッサージの途中で、ポコポコとウンPがケージの床に落ちる音が…!!!。手を止めてみると、まりんは突然、シュキーンと立ち上がり、お顔をぷるぷると振って、自らトイレに…..。
いいウンチが数粒出た。途中からは軟便になっちゃったけど、確実に腸が動いてきてる。
そのまま、ちっこもしたまりん。ついに、牧草を食べ始めた….!!!!。
それからは、別人のように牧草をハムハム。手つかずのまま置いてあった、お野菜もムシャムシャ。牧草とお野菜を新鮮なものに取り替えようと、ケージのドアを開けたら、勢いよく飛び出してきて、部屋をうさんぽ。転がってた、林檎かじり木にくらいついてる….。
あまりの急激な復調に、嬉しいのを通り越して、体中の力がぬける母達。まりんの体は、さっきまでと比べものにならないほど温かく、白かったお耳にも、血の気が戻ってる。
そして、まりんはそのまま2時間、食べて、遊んで、ウンチして、ようやくいつも通りのまりんの寝姿で、落ちついた。
朝ご飯のペレットも、いきおいよく完食したまりんだったけど、朝一番で、病院へ。
先生の診断。歯に問題がないことから(うさぎさんは、不正咬合でも同じような症状が出る)、原因は、やはり舐めとった毛が一時的に胃に停滞していた為と思われる。が、現時点で胃腸はしっかり機能しているので(触診と聴診器による診察&検便)、レントゲンをとる必要はなく、胃腸の動きをアップする目的と水分ビタミン補給のための皮下点滴を打ち、あとは数日の内服薬で様子見とのこと。
今後のケアを先生と相談する。
朝・会社から帰った時・夜寝る前と、一日3回、たっぷりと時間をかけてブラッシングして、抜け毛は取っているものの、先生が仰るには、その子の毛質、毛繕いの頻度などで(特にネザーは、ロップやミニウサの子達以上に毛繕いをする傾向があるって;;;)、毛球症になりやすい子というのが、どうしても居るらしい…..。
吐き戻しの出来ない体を持つうさぎさんにとっては、舐め取った毛は、胃腸の機能を高めて、下から排出させるのが唯一の方法。それでも追いつかなくなった場合、あるいは症状が急激に悪化した場合には、一昨年まりんが経験したように、胃腸の切開という外科的処置になる。
でも、多少血行障害の気があるまりんに、二度とそんな危険な処置は受けさせたくない。
まりんは、もともと牧草好きな子なので、繊維質は充分足りている。後は、薬とマッサージで、どれだけ胃腸を活性化させてあげられるか….。
病院から帰宅後も、ずっと、いつも通り元気にしてるまりん。でも、びっちりとトラウマがはびこった母達の目には、いつも通りのまりんが、どこか元気なく見えたりして、いまにもそこに不調の兆しが迫っているような恐怖感が抜けない。
小動物の不調は、突然に現れる。
ちょっとした不調も命取りになる。
3日前の誕生日に、まりんを守り抜くことを誓ったばかりなのに、まるで母達の覚悟を試さんばかりの、突然の試練。
でも、凹んでる場合じゃない。一昨年の過ちは、二度と繰り返さない。この激しい換毛の時期が終わるまで、気をしっかりもって、愛息子を守らなくちゃ。
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頂いているコメントへのお返事、少し時間をください<(_ _)>ごめんなさい~~~;;;