それは、よく晴れた日の昼下がり。
ベランダの外からは、路地で遊ぶ子供達たちの歓声が聞こえていた。
いつものように、窓際でわらわらと日なたぼっこに勤しむソマリーズ。そんな中、ふと見ると、ラピ隊長の様子がどこかおかしい…。
「ぴーちゃん、どうかしたの??」と声をかけると、振り返ったラピは、なんだか青ざめ顔をして、ちっぽまで恐怖に下げてしまっている。その顔には、「母ちゃん、変な物がいる〜〜;;;;;」と書いてある。
「何か窓の外に怖い物でもいるの〜??」母が外をのぞいてみても、目に写るのは縄跳びをして遊んでいる子供の姿だけ。他には、車1台通っていない。
ベランダにはコンクリートの塀がめぐらせてあるんだけど、所々に風通しをよくする縦穴があいていて、どうやらその隙間から、ラピ達にも子供達の姿は見えているらしい。
相変わらず、妙な顔をしてソワソワ落ちつかないラピ。
その瞬間、外からヒュンヒュン!!!ヒュンヒュン!!!っと、変わった物音が聞こえてきた。見れば、子供が、二重跳びを始めたのだ。どうやら少年は、二重跳びの達人らしく、いっこうにとぎれることなく、ずっと勢いよく跳び続けている。
それを見たラピ隊長の目が、恐怖に凍りついた〜〜〜(((( ;゜д゜)))。そして、怖い物見たさからか、隊長はガシっと網戸にはりついた。
そっか☆ラピは、縄跳びをする子を見るのは初めて。体の両脇からへんなロープが生えて、それをヒュンヒュン勢いよく回しながらこちらを見上げている生き物は、地球を侵略しようと降りてきた、宇宙人にでも見えたに違いない!!!!
あの初めて見るヒュンヒュン回る武器には、どんな破壊力があるんだろう;;。あいつ、ウチを襲ってくるつもりかな。でも、オイラは隊長だから、怖がってちゃいけない。オイラの家族を守るのニャーーー!!!!。
そう思うと、怖くても窓際から立ち去ることもできない、ラピくん(^◇^;)。
しばらくして、少年達は、いなくなった。
それでも、ずっと窓の外を気にして、きょろきょろとパトロールを怠らないラピ隊長。
「ラピくん、あのヒュンヒュン宇宙人は、ラピを見て、強そうな奴がいるから退散しよ〜って、UFOに乗って逃げていったよ。守ってくれて、ありがと〜ね(*´∇`*)」
そう言い聞かせると、やっと、ホッとしたように、お昼寝モードに入ったラピ。
そしてそのまま、夜まで爆睡o( _ _ )o…zzzzzZZ
宇宙人との闘いで、よほど気疲れしたんだね〜、ラピ隊長(*´艸`)。
左らぴ:「何か変な音が聞こえにゃいか??」
右るな:「ヒュンヒュンいってまちゅね」
左らぴ:「あっ!!!!あれは….!!!」
右るな:「どうちまちた??」
左らぴ:「ルナっち見てみろ!!!宇宙人ニャ!!!!」
右るな:「宇宙人??」
左らぴ:「ほらほら、あそこ!!!オイラ達を狙ってる!!!」
右るな:「ああ…」
左らぴ:「ヒュンヒュン宇宙人だ!!!どうしよう!!!
ルナっち、ウルトラマンの呼び方知ってるか??」
右るな:「・・・」
あれは縄跳びをしてる子供だと思いまつ
らぴ:「もし襲ってきたら、オイラが倒してやったのに
残念ニャ」きりっ☆
母:はいはい、次はお願いしますね(*´艸`)