「 想い 」一覧

命の重さ

いつも遊びに行っている、お友達のブログで紹介されていた、二つの物語。
片方の主人公はワンコ、片方はニャンコ。片方は愛されなかった子、片方は愛された子。その違いはあるけれど、小さな子達の「命の重さ」を改めて考えさせてくれる記事でした。

動物を愛する者にとっては、両方とも全く違う意味で胸がしめつけられるお話しだと思います。たまたま、この二つの物語を同じ日に知ってしまった私は、バスタオルのお世話になった後、知恵熱を出してしまいました( ; ̄ω ̄)ゞ。

普段、ニュースはもとより、フィクション、映画、ドキュメンタリー等々、動物が出てくる“悲しそうな予感”のする??物語には、なるべく踏み込まないようにしている小心者ですが;;;、この物語は、できれば多くの人に知ってほしい..。その思いをこめて、ここに紹介させていただきたいと思います。

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◆ワンの物語『How Could You…』◆

スペインのシッチェスで、ダンナ様&わんこのルディくんと暮らす、rudy-love-111さん(「ルディのシッチェス・バルセロナ便り 〜Maricel 海・太陽〜」)が紹介されていた、OWジム・ウィルスという方が書いたエッセイです。
rudy-love-111さんの記事に、リンクさせていただきました。

「ワンの物語『How Could You…』」

また、ソマソマ大先輩でルナのパパニャンパパのexifさん(「花・太陽・雨」)も、rudy-love-111さんの「ワンの物語」の関連記事「ワンの物語を思う。」をアップしてらっしゃいます。

多分、ウチのブログを訪れてくださっている皆さんは、そのほとんどが愛情いっぱいのパパママ(もしくは今後親ばかパパママ??になる予定の方/笑)ばかりだと思うので、このエッセイに登場する飼い主に憤りを覚える方は少なくないと思います。どうしてそんな事ができるんだって…。でも、これが現実。このエッセイのような出来事は、多分、日常茶飯事のように繰り返されているんだと…。

この世の中、動物をあまり好きじゃないという人だって、居るでしょう。そ〜ゆ〜方は、一生動物に関わらないで生きていけば、それでいいと思います(無視でいいです、虐待だけはしないでください)。
ただ、中途半端な気持ちでペットを迎え、自分の勝手な事情で、愛さなくなる。捨ててしまう(それは、ほとんどの場合、死に追いやることとイコール)。その方が何て残酷なことか…。そういう人達は、人間にしか「心」は存在しないと、人間にしか「命の重さ」は無いのだと、そう思っているんでしょう。

この物語に出てくる飼い主は、息子(人間の)のことはとても愛していたようだけど、その子に自らが“最高の”教育をしたことを気づいているでしょうか。命と信頼を踏みにじることを教えたことを。そして、息子の心に一生消えない傷を負わせたことを…。私が彼の息子だったら、二度とパパを尊敬しません。

私達のお友達の、あるロシにゃんブリーダーさんは、子猫を譲る前に、「犬の十戒」を新しいパパママに渡して、読んでいただくそうです。
また、以前、あるニャン友さんのブログで、“ペットを迎える前に、飼い主が必ず講習会を受けるよう、国が義務づければいいのにね”って話題になったことがありました。

日本では6月に動物愛護管理法が改正されて、ペットを扱う業者さんに対する規制が厳しくなったようですが(って、私も詳しく分かってるワケではないのですが;;)、行政に頼るだけではなく、一人一人の“意識”が変わらないことには、日本のお寒いペット事情は、変わらない気がします。

「犬の十戒」第一節、“My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will painful for me. Remember that before you buy me.”は、私の命は15年くらいしかないのだから、少しの時間でもあなたと離れるのは寂しい…というニュアンスで訳されることが多いようです。
今回、私達は、本館に拙訳をアップする時、あえて、“私は15年は生きるのですよ、今、あなたは子犬の私を見て可愛い可愛いって思っているでしょうけれど、15年の長い歳月、これからあなたにどんな環境の変化があっても、私をずっとそばに置いてくれるのですか。その重みを、わかっていますか…”そんな想いで、訳してみました。なんとなく、ワンコ達がそう言っている気がしたから…。

そういえば、小中学校の時、道徳の時間ってあったけど。親孝行しましょう、お年寄りを大切に、イジメはダメ等々は取り上げられても、動物達の命を重さを教える授業は無かった気がします。
なぜ???。

◆ふわふわの国◆

ニャンコのnicoちゃん、わんこのHANTOくん、プレーリードッグやインコちゃんもいる、パワフル子だくさんママ(笑)オレンジさんち(「my vitamin」)で紹介されていた、Flashです。

「ふわふわの国」

こちらは、神様のもとへ旅立ったニャンコと、家族が、しっかりと愛の絆で結ばれているという物語。お別れは悲しいけれど、その子が強く戻りたいと願えば、想いは叶う。魂は、再びこの世界に戻って、違う姿で再会するお話しです。ワンの物語とはまた違う意味で、見終わった後、涙でぐじょぐじょになっちゃいました>▽<;;。

そして、思いました。きっと「虹の橋」の隣に、この「ふわふわの国」があって、虹の橋で待ちきれなくなった子が神様にお願いすると、「ふわふわの国」に移してもらえるんだって(*´∇`*)。

ちびたくんが再会したかったゆきちゃんは、まだ小学生だったから、虹の橋でゆきちゃんとの再会を待つには、長すぎると(;´▽`A“神様は思われたんでしょうね〜。

ワンの物語のように、信頼をうらぎられる命もあれば、生まれ変わってでも再会したいと願う、深い絆もある。命の重さはみんな同じなのに、どちらの運命にころがるのか、それを決められるのは、人間。

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私達だって、本当に、いたらない母です。小さい頃から今まで、見送って来た子達には、あの時ああしてあげればよかった、こうしてあげればよかったって、後悔がいっぱい(>_<)。

でも、人間がペットを迎え、ペットと暮らす時って、首輪で繋いだり、家の中にとじこめたり、狭いケージに入れたりと、不自由を強いるのだから、その代わりに、安全で衛生的な環境、美味しくて栄養価の高いご飯、健康を守れるだけの運動は、最低限与えてあげたいと思うのです。
その上で、楽しいコミュニケーションをとって、子供達が毎日幸せそうな顔をしてくれたら….。

子供達が与えてくれるものの大きさに、母ちゃん達は、ほんのちょっとしか恩返しできてないな〜。そんな想いがますます深くなる、今日このごろ…(;´▽`A“。

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「母ちゃん、桃姉ちゃんは、どっちの国にいるの??」
どっちかな〜、桃姉ちゃんに聞いてごらん♪

「犬の十戒」

この詩を知ったのは、実はもう3年以上前のこと。
とあるHPに、「虹の橋」の物語と一緒に紹介されていました。
当時、まだ桃を失ったペットロスから完全に立ち直れていなかった私達姉妹は、「虹の橋」の物語に救われ、「虹の橋」は今では暗唱できるほど、私達の心に深く刻まれました。
そのせいで…というワケでもないのですが(^-^;)、もう一方の、素晴らしいこの詩のことはなんとなく記憶から薄れ、そのままになっていました。

ところが、先日、思わぬところで母Bは、この詩に再会しました。
あるニャン友大先輩のお家のトイレに、この詩がさりげなく飾られていたのです。
“知っていたから堪えられたけど、初めて見たんだったら、よそ様のトイレで号泣して倒れるところだったよぉ~(; ̄ー ̄A”と、母B。
常にこの詩を目にして自分の猫さん達に接している、ニャン友大先輩の深い想いにも、心打たれました。
そして、この詩をうちのブログでも紹介したいね….と話していた矢先、いつもブログで親しくさせて頂いているお友達のご実家の猫ちゃんが、虹の橋に旅立ったという訃報を知りました。

この詩は「犬の十戒」だけど、もちろんそのまま「猫の十戒」でもあると思います。(わんこ、にゃんこ、う~さん、愛するどんな子にも、あてはまるものだと…)

とても愛情深い彼女、そして、そんな彼女を育てられた優しいお父様お母様。家族に見守られながら18歳で旅立った弁慶くんは、きっと、この十戒が全て満たされた、最高に幸せな生涯だったと思います。
虹の橋で微笑む弁慶くんを想いながら…。

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「犬の十戒」そして、猫の…

1. My life is likely to last ten to fifteen years.
Any separation from you will painful for me.
Remember that before you buy me.

私の一生は10年、長くて15年くらいしかありません。
ほんの少しの時間でもあなたと離れていることは辛いのです。
私のことを飼う前にどうかそのことを考えてください。

2. Give me time to understand what you want of me

私が「あなたが私に望んでいること」を理解できるようになるまで
時間が必要です。

3. Place your trust in me- it’s crucial to my Well-being.

私を信頼して下さい……それだけで私は幸せです。

4. Don’t be angry at me for long and don’t lock me up as punishment.
You have your work your entertainment and your friends.
I have only you.

私を長い時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。
あなたには仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう。
でも……私にはあなただけしかいないのです。

5. Talk to me sometimes.
Even if I don’t understand your words,
I understand your voice when it’s speaking to me.

時には私にも話しかけて下さい。
たとえあなたの言葉そのものはわからなくても、
私に話しかけているあなたの声で何を言ってくれているのか分かります。

6. Be aware that however you treat me, I’ll never forget it.

あなたが私のことをどんな風に扱っているのか気づいて下さい。
私はそのことを決して忘れません。

7. Remember before you hit me that l have teeth
that could easily crushthe bones of your hand
but that I choose not to bite you.

私を叩く前に思い出して下さい。
私にはあなたの手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるけれど、
私はあなたを噛まないようにしているということを。

8. Before you scold me for being uncooperative obstinate or lazy,
ask yourself if something might be bothering me.
Perhaps I’m not getting the right food
or I’ve been out in the sun too long
or my heart is getting
old and weak.

私のことを言うことをきかない、頑固だ、怠け者だとしかる前に
私がそうなる原因が何かないかと考えてみてください。
適切な食事をあげなかったり
日中太陽が照りつけている外に長時間放置していたり
心臓が歳をとるにつれて弱ってはいないのか?

9. Take care of me when I get old ; you, too, will grow old

私が歳をとってもどうか世話をして下さい。
あなたも同じように歳をとるのです。

10. Go with me on difficult journeys.
Never say, "I can’t bear to watch it ." or " Let it happen in my absence."
Everything is easier for me if you are there.
Remember I love you.

最期の旅立ちの時には、どうか私のそばにいてください。
「見ているのがつらいから」とか「私のいないところで逝かせてあげて」
そんなふうに言わないでほしいのです。
あなたがそばにいてくれるだけで、
私にはどんなことでも安らかに受け入れられます。
そして・・・どうか忘れないで下さい。私があなただけを愛していたことを。

Author Unknown
作者不詳

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※「虹の橋」も「犬の十戒」も、原文は作者不詳の英文なので、いろいろなサイトが訳詩を掲げていますが、「いっけ」さんの「虹の橋」は、とても温かい言葉で訳されているので、私達も大好きです。よろしかったら、のぞいて見てくださいね。→「虹の橋」

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~4月5日追記~

母Bが「犬の十戒」に再会したのは、ルナのパパにゃんパパで、私たちが日頃お世話になっているexifさん(「花・太陽・雨」)のお宅…..のトイレでした(^-^)。
そのexifさんが「犬の十戒」を知るきっかけとなったのは、お友達ブロガーのnijikoさんだったそうです(私も、exifさんちブログで、nijikoさんのコメント拝見していました)。nijikoさんのブログは、いつも猫ちゃん達に対する愛情と、猫ちゃん達の楽しそうな笑顔で溢れていました。

そして、今日。exifさんの記事で、nijikoさんの愛猫りすけくんが虹の橋を渡ったことを知りました。

りすけくん、そして、先に逝ったはなこくんのご冥福を、心からお祈りいたします….。


ミッキーちゃんへ

あまりにも急ぎ足で、虹の橋へと駆け上がってしまったミッキーちゃん。
jjママが、あんなに一生懸命ミッキーちゃんの治療を研究して頑張っていたのに….。
ママ思いのミッキーちゃんは、ママの負担を考え、静かに旅立ちを決めてしまったのかな。
最期は、ちゃんとママの帰りを待って、ママに挨拶して、本当に頑張ったね。
お客さまへのスリスリが得意で、たくさんの人から愛された、jjファミリーの営業部長ミッキーちゃん。
ミッキーちゃんの優しさに、きっと神様はいっぱいのご褒美を用意して、待っててくれたでしょう。
神様の胸にぎゅっと抱きしめられた後は、痛みも苦しみもない、子猫の頃の自分に戻って、仲間達と楽しく飛び回ってるかな。
もしかしたら、リトちゃんと、パパママの話に花を咲かせてるかも。
ルナも、jjママのお家での3ヶ月は、ミッキーちゃんと一緒だったんだもん、きっと可愛がってもらったよね。ミッキーちゃん、ありがとう。
jjママのお家に遊びに行って、ミッキーちゃんにスリスリしてもらうのを楽しみにしてたけど、それはもう叶わなくなっちゃった…。
でも、jjママがたくさんブログで見せてくれた、可愛いミッキーちゃんの姿、絶対に忘れないよ。
これからは、ママの守護天使となって、jjママとファミリーをずっと見守っていてね。

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ルナの大阪のママ、jjさん(「猫のミッキーとプーのお話し」)のお家のミッキーちゃんが、先週の金曜日、虹の橋に旅立ちました。
ミッキーちゃんは、まだjjさんちがソマソマ大ファミリーとなる前に、jjさんに迎えられた猫ちゃんなのです。まるでロン毛のアメショみたいな??、とっても個性的で、可愛いミッキーちゃん。先月11歳のお誕生日を迎えたところでした。

去年、私の大好きなソマリちゃんが旅立った時、その方のブログへの追悼コメントに「どんな送り方をしても、悔いは残るものです」という一言がありました。
本当に、そうだなって思った…。

若くして旅立たせてしまった命、ご長寿と呼ばれるまで一緒にいられた命、容態が悪くなってから、あっという間に逝ってしまった命、長いこと二人三脚で闘病生活を頑張ってきた命、自ら看取る事ができた命、看取れなかった命….
どんな見送り方をしても、やっぱり悔いは残るんだと思います。
その子を愛していればこそ..。

私も、3年半経った今でも、桃に対して、もっと何かしてあげられなかっただろうかって、悔やんでる。

でも、もし自分が旅立った子の立場だったら、どう思うかな…。自分のこと一生懸命に愛してくれたママパパが、自分の旅立ちを悔やんで、暗い顔してたら、すごく悲しいと思う…。すごく切ないと思う。
それよりは、毎日楽しく笑っていてくれた方が、ずっとずっといい。そして、たまに自分のこと思い出して、微笑んでくれれば…。

人間より遥かに優しい虹の橋の子達が、そう思わないはずはないよね。

だから、やっぱり残された自分にできることは、巡り逢えたことに感謝しながら、笑顔で暮らすことだけなのかな…。いつか、虹の橋で再会して、手をつないで一緒に天国の門をくぐるまで….。